【10月27日】ニコロ・パガニーニ生誕232年【悪魔のヴァイオリニスト】

10月27日はNiccolò Paganini(ニコロ・パガニーニ)の誕生日です。


ニコロ・パガニーニ

パガニーニは、1782年生まれの天才ヴァイオリニスト・作曲家です。18世紀にその名を轟かせ、リストやシューマンをはじめ、当時の作曲家に大きな影響を与えました。

彼の作品の旋律は「パガニーニの主題」と呼ばれ、多くの作曲家がこの主題の変奏曲やパラフレーズを書き残し、現在でもその主題の人気はやむことなく、編曲が続けられています。


悪魔のヴァイオリニスト


5歳からヴァイオリンをはじめたというパガニーニは、そのあまりの巧さに「パガニーニの演奏技術は、悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ」と噂されたほど。 彼のコンサートに訪れた観客は、実際に十字架を切ったり、パガニーニには足がないのではないかと彼の足下を凝視したりしていたという話もあります。


作曲家としてのパガニーニ


パガニーニはヴァイオリンの難曲を多く書きましたが、生前はほとんど出版せず、自分で譜面の管理をしていたそうです。その徹底ぶりは、自分のソロの伴奏をするオーケストラの譜面を演奏後にすべて回収してまわるほどだったとか。当時は著作権等が確立されていなかった為に盗作が横行しており、パガニーニが無類のケチだったから、と言われています。

残念なことに、彼は死の直前にほとんどの楽譜を消却処分してしまいます。残っていたわずかな譜面も遺族が売却し、大部分の作品は廃絶されてしまいました。


伝説の16小節


『24の奇想曲』第24番「主題と変奏」の「主題」に使われた16小節は、“パガニーニの主題による変奏曲”、“パガニーニの主題による狂詩曲”として多くの作曲家がモチーフとしてとりあげ、大変な人気を誇っています。

代表的なものにはブラームス(ピアノ独奏)、ルトスワフスキ(二台ピアノの為に、のちピアノと管弦楽に編曲)、ラフマニノフ(パガニーニの主題による狂詩曲)、J.バーンズ(パガニーニの主題による幻想変奏曲[吹奏楽])などがありますが、数えきれない程の作曲家が変奏を書いています。

ブラームス/パガニーニの主題による変奏曲,Op.35

ルトスワフスキ/パガニーニの主題による変奏曲


ラ・カンパネラ(鐘)の主題


もうひとつ、パガニーニの主題として人気を誇るのが、ヴァイオリン協奏曲第2番 第3楽章 ロンド「鐘」。

旋律を引用したリストの「パガニーニによる大練習曲 第三番 嬰ト短調」の方が「ラ・カンパネラ」として有名かもしれません。

この他に、リストは「パガニーニの『鐘』の主題」をモチーフとした曲を3曲も作曲していますが、あまりの超絶技巧のためか演奏される機会はほとんどありません。

ニコロ・パガニーニ/ヴァイオリン協奏曲第2番 第3楽章

フランツ・リスト/「パガニーニによる大練習曲」第三番 嬰ト短調


作曲家に与えた影響


シューベルト:家財道具を売り払ってパガニーニのコンサートチケットを入手、「鐘のロンド」をもつヴァイオリン協奏曲聴いて、「アダージョでは天使の声が聞こえた」と感激。

リスト:初恋に破れ沈んでいたところにパガニーニの演奏を聴いて「僕はピアノのパガニーニになる!」と奮起。超絶技巧を磨き、「ピアノの魔術師」と称されるほどの名手に。

その他、シューマンやショパン、ベルリーオーズなどもパガニーニの影響を受けています。


映画:パガニーニ〜愛と狂気のヴァイオリニスト〜


2013年7月に公開された、パガニーニの生涯を描いた映画。

ドイツ生まれのヴァイオリンの鬼才・デイヴィッド・ギャレットがニコロ・パガニーニ役を演じ、制作総指揮も務めています。

作中のヴァイオリン演奏は「まさに21世紀のパガニーニ」として賞賛されています。

参考サイト: http://matome.naver.jp/odai/2139009955091024401 http://ja.wikipedia.org/wiki/ http://paganini-movie.com/main.html


 

“悪魔に魂を売り渡したかのようなヴァイオリン”とは一体どんなものだったのでしょうか?

200年前のヴァイオリン技術と現在の技術が一緒なのか定かではありませんし、録音も残っていないので想像することしかできませんが、偉大な作曲家達にインスピレーションを与え、数々の名曲を生み出した彼の演奏はきっと素晴らしいものだったに違いありません。

 

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